happykobe2005-10-19

医療が応病与薬であるように、教育・学問というものもみなその人その人に応じて具体的に、個性的に行われねばならない。決して抽象的・一般的に行われるべきものではない。
知識などというものは普遍妥当的ということがあり得るわけでありますから、実践的・行動的な学問というものは本当に人と人、魂と魂との接触でなければならない。それが抽象化し、普遍化するほど力がなくなる。医療も同じこと。本当の薬はその人・その時・何処で、誰が飲んでも効くというような薬は、それだけ効かぬものと思って宜しい。
教育の本質もここにあるのであります。人格と人格・箇と箇との接触によって始めて生きた反応効果を生ずるのです。