happykobe2005-10-14

もっともよく自らの内に真剣に学ぶ者が、もっとも真剣に世を動かすことが出来る。
だから本当の国家・世界の進歩というものは、必ずもっとも個人的・個性的内面生活を通じて初めて出来る。その意味で青年よりも少年、もっと徹底して言うならば少年より幼年、なるべく早いうちから自ら内に省みて、自分の中から尊い感激の魂を燃え上がらせる心配りをすることが必要です。
それによって幼年・少年・青年達が自分を鍛錬陶冶(とうや)する。これが相待って他日大いなる時代の変革の力になるのであります。
この頃の心理学・教育学、その他の研究に依ると、導きが良ければ、それ程勝れた素質を持っていないものでもみな出来るようになる。教養宜しきを得れば、人間というものは五十歩百歩、英雄も凡人もそれほど変わるものではないという。教養宜しきを得れば、われわれも吉田松陰橋本左内と似たり寄ったりになることが出来るのです。
まあ、こういう風に感激の魂が旺盛になってくると、苦労などというものは問題でなくなる。問題ではあるけれども、決して害にはならん。