happykobe2005-10-08

自分というものは信じないで、自分の持っている地位で、或いは物的財産というようなもので終始取扱われる、評価される。それは自分そのものを信用されるのとは非常に違う。人に使われるにしても、君はこういう人物だ。君の人物を見込んで任命しよう。ここで一つ働いてくれ給えと言われるのと、お前は学校の免状があるか。点数は何ぼだ。お前は偉いか馬鹿かなんか分からないけれども、免状があるから使うと言われるのとでは非常に違う。自分という人間を信じてくれないで、免状という紙屑みたいなものを信用して使われるというのでは感激も何もありはせぬ。そういう制度できているものだから、人物本位にあらずして、機械本位、徳治にあらずして法治主義できているものだから、若者が自己の人物を磨かないで、みな紙切れを貰いに教育を受けている。だからろくな者は出ないことになるのです。