happykobe2005-09-29

昔から言うように、われわれは住むにも着るにも食べるにも、その土地でその時にできるものを食べておるのが一番いい。これを時食という。春は春らしいものを、秋は秋らしいものを食べておるのがいいんで、温帯は温帯のものを食っておればいい。寒帯は寒帯のものを食っておればいい。熱帯は熱帯のものを食っておるがいい。あんまり温帯人が台湾からバナナだのパイナップルだのを取り寄せて、それを子供に食べさせると、疫痢(えきり)、赤痢を引き起こす。キューバや台湾の砂糖、白糖を嘗めさせれば、どんどん体は悪くなる。寒帯の蟹(かに)だの鮭(さけ)だのをどんどん缶詰にしてもってきて夏食べる、春食べる。こういうことは、便利で非常に幸福なようであるが、実はもうわれわれの生命機能というものを非常に紛乱させているのであります。