happykobe2005-09-13

私たちは空気を吸わなければ生きておれない。すぐ死んでしまう。その大切な空気がだんだん文明の発達、近代都市化することによって非常に悪化している。いわゆるメガロ化現象によって大衆が過密化し、機械化してくる都市ほど、今や清浄な空気などというものはほとんど得られない。
それから、これまた私たちの生にとって絶対に必要な水というものが、もう本当の意味の水ではなくなっている。都会生活では本当の水が飲めなくなってきた。
最近は飲み物・食い物がもうほとんど色がつけてある。味がつけてある、艶がつけてある、防腐剤が入れてある。いわゆる生粋というものがほとんどない。
空気がいかん、水がいかん、飲食物がいけない。それからいろいろの文明施設というものが、冷房・暖房となり、それらはみんな人体の自然機能を混乱させるものである。乗物の発達というものも、それによって時間と距離を無視するに至ったなどと言って、初めのうちは専門家が威張っておったが、これはとんでもない危険なことであるということも解明されるようになった。缶詰と冷蔵庫が発達した。これによってまた人類がずいぶん恩恵を受けたようであるが、この缶詰と冷蔵庫が、今また人間の悩みの種となっているのである。