happykobe2005-09-12

理にもいろいろあります。
論理というのは、実は最も抽象的、概念的であるから、これは当てにならん。思索になれない人は言い負かされて、心の中では「そうじゃない」と合点できなくても、黙してしまうことが多い。頭ではやむを得ないけれど、心の中では感情的にそもそも合わない。いわんや良心的には納得できない。これが抽象的・概念的な理論の落とし穴なのである。そうではなく、人間的には精神的・感情的にも納得できる理論、すなわち「情理」というものがあり、それこそが最も大事なことであります。情理こそがグッと深く人天を通ずる。人と自然とを通ずる創造の理に徹する、合致してくるにおよんで、初めて「真理」となり、あるいは実践性をもつに至り「道理」となる。情理、真理、道理が必要なんであって、論理的知識ぐらい実は頼りないものはない。