happykobe2005-08-24

大体人類がこの地上にあらわれて少なくとも二十万年と言われます。赤ちゃんの年齢を二十万歳と申すのはその故でありますが、特に人間らしい生活をするようになってから五千年であります。この五千年の間におきた出来事を調べてみますと、本質的にはすでに経験した過去の現象の繰り返しにすぎません。現在の種々の問題についても「どうなるのか」などと余計な雑念や妄想に時間をかけるよりも、真剣に歴史を学べばその答案、あるいは解決策というものは全部書いてあるということを感ずるのであります。
いくら集まって情報を集めて点検してもどうにもなりません。昨今は情報時代と言われて、各方面の情報を収集しますが、これがまた、短所欠点でもあります。
今日の時局についても、いくら情報を集めても、問題そのものはどんどん進行しますから、解決策はできたがすでにその方法では間に合わないということがあります。要は直観的・英断的に行動し、処理することであります。個人の病理も、社会国家の生理も同じであって、局面に当たる人の内容・実力が問題であります。やはり学ばなければならぬということであります。