happykobe2005-08-05

普通は淡と言えば淡い。淡いというのはどういうことかと言えば、味がない、薄味のことだなんて解釈しています。しかしそんな解釈ならば、「君子の交わりは淡・水の如し」などは、君子の交わりというものは、水のように味がないとなってしまう。君子の交わりはつまらんということになってしまう。だから「淡」とは味がない、味が薄いというような意味ではない。それならどういう意味かというと、この本当の意味がわかって、実は初めて淡水とか淡交、君子の交ということがよくわかる。一言で言うなら、甘いとも苦いとも渋いとも、なんとも言えない妙味、これを淡という。
君子の交わりは甘い交わりでもなければ、苦い交わりでもない。なんとも言えん味の交わりで、これがいわゆる淡交である。つまり至極の味なんであります。