■

青年は純潔であってほしい。清新であってほしい。教養の高い、しかも謙虚な、国民の誰からも有望な者であってほしい。それでこそ次代への希望が持てる。現代に対する失望から救われることができる。
現代は、われわれが今日経験している科学・技術による産業上の諸革命に匹敵するような、道徳的・理性的・精神的革命が出来なければ到底救われない。それは苦悩し懐疑している人間に、心から希望を与えることである。青年の尊い使命はここにある。人生の純真と、理想精神を表現し、教養と謙虚の美徳を以って、どんな地位に置かれても信用を博し、またどんな仕事を与えられても、容易に習熟する心構えのできている青年を育てあげるのが教育の主眼である。