happykobe2005-09-23

「児童憲章」
人間進化の機微は胎児に存する。胎児はまず最も慎重に保育されねばならぬ。
児童は人生の曙である。清く、明るく、健やかなるを尚ぶ。
児童に内在する素質、能力は測り知れぬものがある。夙くより啓発と善導を要する。
習慣は肉体となり、本能となる生きた主義理論であり、生活は習慣の作品である。良い習慣を身に着けること即ち躾は児童の為に最も大切である。
言葉と文字は人間文化の血脈である。児童はなるべく早くから、民族の正しい言葉と文字を学ばねばならぬ。その学習能力を児童は大人よりも純粋鋭敏に本具しているものである。出来れば一、二の外国語を修得することも望ましく、それは又十分可能なことである。
児童は祖国の歴史伝統に基づく文学・芸術や、世界と宇宙の限りない感興に誘う諸々の作品の裡に養われねばならぬ。
いかなる艱難辛苦も、輔導宜しきを得れば、児童にとって却って大成の試金石となるものである。