happykobe2005-09-02

人間の真の楽しみ、真の幸福は、むしろ進んで自己をなにものかに捧げ、なにものかの犠牲にすることによって得られる。こんなささやかな、つまらない問題になんの意義があるか、そんなことをしたってろくなことはない、などとせっかくの善事を馬鹿にして、行なわないことが多いが、その人間の行なうことがどんなにささやかに見えても、それがどんなに大きな影響があるか、それは量り知るべからざるものがある。
因果というものは実に複雑微妙、量るべからざるものである。したがって我々は常にどんなことでも真剣に考えて、どんなことでも長い目・大きな目・深い目で見て、それに対処しなければならない。おおざっぱな、おろそかな、わがままな理屈はだめである。これはとかく簡単に物事を割り切りたい今日の日本人にとって、本当に反省しなければならぬことだと思うのであります。