happykobe2005-08-20

氷山は八分の一が上に出ていて、水の中にその七倍もの潜在氷塊があるのですが、人間の潜在意識というのは無限の祖先から伝わってきておるのだから、氷山どころの騒ぎじゃない。われわれの意識、われわれの知覚なんてものはほんの一部分で、潜在意識、潜在精神、潜在の心の推移、伝統、信仰なんていうものは無限である。だから、われわれが全生命、全身全霊を打ち込んで事に当たれば、そこには非常に神秘的な知覚が働くわけです。
単なるわれわれの目や鼻のような感覚器官でも、それは実に神秘的なものです。京の西陣で、染色の最も熟達した女工さんは実に二万通りの色を見分けたという。コティーの香水で最も高給を取っている技師は、暗がりで七千通りの香りを嗅ぎ分けたといいます。