happykobe2005-07-24

人間の美というものは、その人間の素、生地にある。性質から言えば素地・素質にある。これを磨き出すことが一番であります。いろいろのものをつけ加えるということではなくて、その人間の素質を生き生きと出すようにするのである。と言っても、持って生まれたものをそのまま醜くむき出しにするのではない、美しく映えるように磨き出すのである。学問も教養も、修養も信仰も、すべて持って生まれた素質・生地を磨き出すのでなければ本物ではない。またそれでなければつくりものになって、活きてこない。ところが、たいていはごたごたと塗りたくったり、飾り立てたりして、活人の生地・素質はどこかへ隠れてしまっておる。