すべて存在するものには理がある。理がなければ存在出来ない。すべて生きとし生けるものにはみな理がある。理がなければ生きられない。
だから一口に理というけれども、理にもいろいろあるわけです。
例えば、物が存在し、それによって動いておる。或は生きておる、その本質的なものは物の理、即ち物理である。と同じ様に心には心の本質的な理がある、心理というものがある。又これによって生というものが存在し、活動しておるという場合には生理。われわれは生きておる以上生理というものがあって、それに従わなければならない。生理を知り、これに従う程生が健やかに伸びるわけです。この様に理にもいろいろの理がある。存在するもの、生活するもの、行動するものが無限にあるとすれば、理も亦無限である。