人類文明の第一歩は、人間の前足が手になると同時に、頭が活躍し始めたことにあるわけで、したがって弊害もそこから始まると考えて間違いないのであります。第一、立つということは、地球の引力の法則に反するから、それだけでも疲れる。立つことによって生じた病気や弊害はたくさんあります。例えば胃下垂だの、内臓下垂だの、というのはみなそうであります。そこで人間はときどき四つ這いになるとよい。胃腸病や神経衰弱などはすぐに治る。四つ這いになると全く物を考えない。これは動物に還るのであるから当然のことであります。