happykobe2005-11-06

人間の脳というものは、いくら使ってもくたびれないばかりでなく、難しいことに使えば使うほど機能が優れてくる。つまらないことに使っておると退化する。だから子供はいくら早くてもよいから、難しいことを遠慮なく教えるが宜しい。そんなことは子供の頭には過重な負担である、などと言うのは脳医学を知らなかった時の間違いであります。歴史上の偉大な人物ではなくて、たとえ平凡な人物でも、その伝記を調べてみると、教育さえすればもう五、六歳頃からびっくりするようなことをやっている。
尚、有難いことにこの脳は、いくら年をとっても決して衰えない。年をとって頭が呆けた、などというのは嘘だそうであります。医学者・大脳生理学者が証明しておるから間違いない。
年をとって呆けるように思うのは、年をとって他の身体のいろいろの器官が悪くなるために、次第に頭にいっておる血液の、酸素だとか、その他の必要な化学的成分の補給がきかなくなって、脳が麻痺(まひ)してくるわけで、従って身体を健康にしておきさえすれば、八十になろうが、百になろうが、断じて脳力は衰えるものではない。