どうも人間というものは過(あやまち)を聞くことは喜ばぬもので、これはいつの時代でも同じことであります。これでは病気を守って医者を拒否するのと同じことで、その過で身を滅ぼしても悟ることができない。「人生は習慣の織物である」とアミエルもその日記に申しておりますが、過を指摘された場合には、これを素直に聞く習慣をつけることが大事であります。